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親しげな森 LE BOIS AMICAL


       親しげな森

私たちは純粋な物事を考えたことがある
並んで、道々に沿って、
私たちは互いに手を取り合っていた
述べることなく . . . あいまいな花々の間で。

私たちはフィアンセのように歩いていた
二人だけで、草原の緑の夜のなかを。
私たちはおとぎの国のその果物
親しげな月を気のふれた人に分け合った。

それから、私たちは苔の上で死んだ、
とても離れて、全く二人で親密でざわめく
その森の甘い陰のなかで。

そしてあの高い所に、広大な光のなかで、
私たちは泣きながら見出した
オーわが親愛なる沈黙の相手を!

ローマ皇帝 CÉSAR


         ローマ皇帝

ローマ皇帝、沈着のローマ皇帝、その足は万物の上に、
堅い両手はひげのなかに、そしてその目は暗く
鷲に住み着かれ、西方の戦闘を熟考し、
貴殿の心は膨らむ、そして感じているのは全権の「理由」。

湖はむなしく震え、バラ色のその流れがかすめる、
むなしく貴重な金色に輝いているのは若い麦畑、
貴殿が集中する貴殿の肉体の節々に強化するのは
命令、それは閉じた貴殿の口を裂くことになっている。

ゆったりとした世界、その先に広大な地平線、
「帝国」が待つのは、稲妻、命令、燠
それらは夕暮れを凶暴な暁に変えるのだ。

あそこの海上で幸福な、偶然に揺らされる、
静穏な一人の漁夫は、漂い歌っているが、
どんな雷がローマ皇帝の中心に蓄積しているのかを知らない。


眠れる森で AU BOIS DORMANT


        眠れる森で

プリンセスが、純粋なバラの宮殿で、
ざわめきの下、動く影のなかに眠っている。
そしてサンゴ色で漏らしたのがあいまいな一言
そのとき迷子の鳥たちは、それらの金の指輪をつついている。

彼女は聞いていない、落下する水滴が
遠く一世紀の宝を響かすのも、
漠とした森林の上に、フルートで融合した風が
角笛のフレーズのざわめきを引き裂くのも。

そのままに、長く、エコーがそのディアナを再び眠らせよ、
オー常にもっと公平なのは柔軟なつる植物に対してだ
それは揺れそしてつぶる両目を打つ。

彼女の頬にそんなに近くで、そんなにゆっくりしたそのバラが
追い払おうとしないのは襞のその喜び、
そこに注がれる一筋の光をひそかに感じている。


水浴する女 BAIGNÉE


         水浴する女

肉体の果実がある若い水盤の上で水浴びをしている、
( 蒼天、震える庭のなかでの )だが水から離れ、
兜の力のための縄編みを孤立させ、
金色のその頭は光る、その襟首で短く切るのは水の死。

咲いているのはその美、バラとピンによる!
宝石を浸す鏡そのものから出てきた、
固い花束が穏やかな波の裸の言葉にほうっておかれる
耳を強く打つ火、壊れて奇妙だ。

はっきりしない片腕は、むなしく摘む花の影に対して
澄みきった虚空のなかに浸されるが、
ほつれ、揺れ、空虚な歓喜により眠る、

他方の腕は、美しい天空の下で無垢に曲げられ、
その腕が濡らしている豊かな髪の間、
単純な金色のなかで虫の酔った飛翔を捕獲する。


同じく妖精の不思議 MÊME FÉERIE


       同じく妖精の不思議

ほっそりした月は聖なる微光を注いでいる、
あたかも軽い銀の布地の裾のようだが、
大理石の塊の上に、そこに進むそして信じて思うのは
とある処女、白い歯で螺鈿色の薄布を着る。

絹のような白鳥たちのために、それらが蘆をかすめるのは
半ば輝く羽毛のある竜骨だが、
彼女の手が摘み撒き散らすのは、雪のようなバラ
その花びらは水の上で円を描いている。

うっとりさせる砂漠、恍惚の孤独、
月によってラメになった水の渦が
水晶のそれらのエコーをいつまでも予定するとき、

どんな心が宿命の天空において輝く夜の
免れがたい魅力を許容できるだろうか、
武器として純粋な叫びを自分自身から引き出さないで?


妖精の不思議 FÉERIE


       妖精の不思議

ほっそりした月は聖なる微光を注いでいる、
まるで軽い銀の布地の裾のようであり
大理石の基礎の上にだが、そこに来るのは「影」
真珠色の馬車の螺鈿色の薄布が続くのを思いながら。

絹のような白鳥たちのために、それらが蘆をかすめるのは
半ば輝く羽毛のある竜骨だが
影は果てしない雪のようなバラをむしり
その花びらは水の上で円を描いている . . .

生きているのか? . . . オー砂漠、恍惚の快感、
そこは弱い鼓動がラメの水により死ぬ、
用いるのは秘密の戸口、水晶のエコーによるが . . .

その肉体は柔らかなバラの花々で当惑して、
震え始める、運命の叫ぶダイヤモンドが
一条の日光ですべての広大な寓話に亀裂を入れるときに。


オルフェウス ORPHÉE


          オルフェウス

. . . 私が心のなかに創り上げるのは、銀梅花の下のオルフェウス
素晴らしい人! . . . その火は、純粋な円形競技場から下る。
それは禿山を厳かな戦勝記念碑に変える、
そこから発散するのは、神的人の行為、よく響いている。

もしその神的人が歌うなら、彼は絶大な風景を崩す。
太陽は石の動きの恐怖を見る。
かつてない嘆きがもたらすのは、目をくらます
高い黄金の壁々、調和的で聖堂にふさわしい。

彼は歌う、座っているのは光り輝く空の縁、オルフェウス!
岩は動く、そしてよろめく。そしてどの妖精の石も
新しい重さを感じる、それは青空の辺りで錯乱する!

半裸になった「神殿」の夕暮れは、その飛躍を輝かす、
そしてそれ自身は寄り集まり金色のなかで整然と並ぶ、
偉大な讃歌の無限の魂に対し、竪琴の上に!


エレーヌ


          エレーヌ

青空! それは私 . . . 私は死の洞窟から
波がよく響く程度で砕けるのを聞きに来る、
そして私はガレー船団が暁のなかで
金色の櫂らにつれて闇から復活するのをまた見ている。

私の孤独な両手が必要とするのは帝王たち、
塩のほお髯が私の純粋な指々を楽しませたが。
私は泣いていた。彼らは歌っていた、彼らのかすんだ勝利を、
そしてそれらの湾は過ぎ去られる、それらの船の船尾にて。

私は重々しい法螺貝と軍隊のラッパが
櫂らの飛翔にリズムをつけているのを聞く。
漕ぎ手らの高い歌声は暴動を鎖でつなぐ、

そして神々が、雄々しい船首で
古風な彼らの微笑みのなかで泡が襲うのをかき立てられて、
私の方へ差し出すのは彼らの腕、寛容で彫刻されている。

旧詩帖 糸を紡ぐ女  Album de vers anciens   La fileuse

           
            旧詩帖

           糸を紡ぐ女

            ユリたち . . . 紡ぐこともしない。

座っている、糸を紡ぐ女、ガラス窓の青のところで、
そこではメロディアスな庭が軽く揺れているが、
古い糸車はうなり、彼女を酔わせた。

うんざりだ、青空を浴びて、甘い髪を紡ぐのに、
彼女のか弱い指々のため髪が逃げ出すし、
彼女は夢想している、そして彼女の小さな頭は傾く。

低木と澄んだ空気は生き生きした泉を作る、
それは、日差しのなかに掛かり、花々を失うことで
働かない女のうっとりさせる庭を潤している。

ある幹は、そこで放浪の風が休んでいるが、
傾けてむなしい挨拶、星のような恩恵のだが、
古びた糸車に、すばらしいそのバラを捧げて。

だが眠る女はひとりで羊毛を紡いでいる。
不思議なことに弱々しいその影は自ら編んでいる、
それらの長い眠る指々で、紡がれて。

その夢は巻き取られる、天使のような
怠惰とともに、そして絶えず、愚直で優しいスピンドルで、
その髪は波うっている、愛撫のままに . . .

たくさんの花々の後ろに、青空は隠れている、
糸を紡ぐ女、葉叢のなかの、そして取り囲まれた光のなかの。
緑のすべての空は死にかけている。その最後の木は燃えている。

君の妹は、大きなバラ、そこで聖女は微笑んでいるが、
無垢の吐息の風のなかで、あいまいな君の額を香りで包んでいる、
そして君は衰弱していると信じている . . . 君は絶え絶えだ

ガラス窓の青のところで、 そこで君は羊毛を紡いでいた。


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