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セミラミスの歌 AIR DE SÉMIRAMIS


          セミラミスの歌
                カミーユ モークレールに。

暁から、親しい光、私の額は君らに冠をと夢見ている!
その額は身を起こすとすぐに、絶対の大理石の上に、
眠る目によって、青白い時間が自身を描き、
私の上に時刻が降りてくる、そして黄金まで育つのを見る . . .

              *

. . . 「存在しなさい! . . . つまり君自身であれ!『暁』が言う、
オー偉大な魂、君が肉体を作り上げる時がきた!
急いで選べ、開花に値する一日を、
他の多くの火々に囲まれて、君の不滅の宝物を!

すでに、夜と格闘しているのは激しいトランペット!
生き生きとした唇は凍った空気を攻撃する。
純粋な金色は、代わるがわる、爆発し同じことを繰り返す、
すべての空間を過去の光輝に呼び戻すとき!

真の視線にさかのぼれ!君の闇から自身を引き出せ、
そして泳ぐ人のように、海の真っただなかで、
全能の踵が暗い水から彼を追い出すが、
君は、存在の底で打つのだ!君の肉体を尋問しろ、

遅滞なく貫き通せ、無敵のその横糸を、
くみ尽くせ、無益であろうとも無限の努力を、
そして片づけろ、種々のドラマの騒動を、それらは
君の血のモンスターらが君のベッドの上で生み出しているのだが!

私は東天から君の気まぐれを満足させに駆けつける!
そして私が君に贈るのは私の最も純粋な糧、
空間と風によって君の炎が自身を保つものだ!
私の予感の閃光に君は結合することになれ!

              *

― 私が答える! . . . 私は突然現れる、私の深遠な不在から!
私の心は私の睡眠がかすめてた死から私を引き抜く、
そして私の目的に向かって、力に輝く大鷲、
それは私を奪い去る! . . . 私は飛ぶ、太陽の前に!

私は一輪のバラだけ握って逃れる . . . 美しい矢を
脇腹に! . . . 私の頭は大勢の歩みを生み出す . . .
彼らは私のお気に入りの塔に向かって駆けつける、そこは新鮮な
高度が私を呼ぶ、そして私は塔へ両腕を差し伸べる!

上がれ、オー セミラミス、渦巻きの支配者
彼女は愛なき心で唯一の名誉へ突進する!
君の皇帝の眼差しは大帝国への渇望をもち
それに対して君の厳しい王杖がその幸福を感じさせている . . .

深淵を敢行せよ! . . . バラの最後の橋を通過せよ!
私が近づくのは、危難!誇りはもっと苛立っている!
それらのアリは私のもの!それらの都市も私のもの、
それらの道も私の権威の表情である。

黄褐色の広大な毛皮なのだ、私の王国は!
私が殺したのは、この毛皮を身に着けていたライオンだ。
しかしまだ獰猛な亡霊のにおいが
死をのせて漂う、そして私の群れを守っている!

最後に、私の魅力の秘密を私は太陽に捧げる!
決して太陽はこれほど優雅な敷居を金色にすることはない!
私の壊れやすさの不安を私は味わう、
それは大地と天空の二重の呼び声の間にあるが。

私の権力の祝宴、理解できる遊蕩、
屋根と森からの靄のかかったどんな前庭が
純粋で神々しい見張りの足元に置くのか、
秘密の出来事からの穏やかな隔たり!

魂はついにこの棟の上にその住む所を見出した!
オーどんな偉大さで、魂はその偉大さを維持しているのか、
私の心が内なる翼によって持ち上げられ
私自身のなかの空にもうひとつの深さを開くとき!

青空を、憔悴させる栄光を心配する、
胸、肉体の鼻孔をもつ暗闇の深淵、
吸い込め、海と似た都会から上昇する
魂と煙の香を!

太陽、太陽、君のなかで私の蜂の巣が笑うのを見よ!
強烈で休みのないバビロンは鳴り響いている、
あらゆるざわめき、馬車、ラッパ、水がめの行列、
そして石のうめき声、建築する人間に向かっている。

何と抗しがたい神殿の私の欲望に迎合することか、
のこぎりのするどい音、のみの叫び、
そして大理石やケーブルのうめき声などは、
それらは骨組みと鳥の生き生きした空気を満たしている!

私は見ている、私の新しい神殿が世界のなかに生まれるのを、
そして私の誓いが運命の住み処に位置を占めるのを。
その神殿自身はうねりによって空に昇っているようだ、
区別しにくい行為の沸騰の下を!

愚かな人民、彼らに私の権力は私を鎖でつなぐ、
なんとまあ!私のプライドさえ君の腕を必要とする!
そして私の心はどうするのか、もし無数の頭が私の歩みに
とても従順であるその嫌悪を私の心が好まないのならば?

鋼片、それは私にある音楽をささやいている、そのような音楽は
うねりの静寂が猛威によりそれを生み出している、
その時猛威はひとりの女性の足元に鎮まるが
恐怖の回帰をそのために蓄えている。

むなしく私は厳かな私の顔に向かって
残忍と恐怖のこのささやきが昇ってくるのを聞く。
神々の姿に対して偉大な魂は不正である、
その魂が必要に対して自身をよく合せる限り!

恋愛の優しさに時おり感動させられるとはいえ、
しかしながらいかなる優しさ、いかなる断念も
私を恋人たちの睡眠の強い絆のなかに横たわる
捕虜と犠牲にしておかない!

キス、恋愛のよだれ、低俗な至福感、
オー互いに一体となった海の動き、
私の心はそのような孤独を私に助言した、
そして私はつるされた私の庭を非常に高く設置したので

私の最高の花々は雷しか待っていない
そして最も美しい恋人たちの涙にもかかわらず、
私のバラに、触れる手は塵となって崩れ落ちる。
最も甘美な私の思い出はいくつもの墓を建設している!

何と私の心に甘美であることか、心が生む神殿は、
その時私の胸にある夢からゆっくり引き出され、
大勝利の塊となったひとつの大建造物が、私の視線のなかで
私の計画の影と結びつくのを私は見る!

打ち鳴らせ、金のシンバルたち、律動する乳房たち、
そして私の純粋な壁の上にぴくぴく動くバラたち!
何と私は気を失うことか、私の広大な思想のなかで、
賢者セミラミス、女魔法使いにして君主!


アンヌ  ANNE


           アンヌ

アンヌは、青白い毛織物のところで寝乱し、悪く開いた
両目の上に静かにある髪には気にかけず、
彼女のぼんやりした両腕を眺めている、それらは
むき出しの腹の色のない肌の上に柔らかく回しているが。

彼女は空にする、彼女は影でふくらます、鈍い自分の胸を、
そして自分自身の肉体を責めたてている思い出のように、
口が、断たれ燃え上がる水でいっぱいだが、
転がしているのは、広大な味覚と海の照り返し。

ついに新鮮であることから離れ、自由である
その眠る女は、色の房々に脱走し、
青白いベッドの上に漂い、そして乾いた唇で、
暗闇のなかで、苦い花の息を吸っている。

そしてシーツの上に、そこは無感動な暁が皺になっているが、
垂れ下がるのは、軽く洋紅色になった氷の腕の
片手全体、ぐったりして喜びを失っている、
それは人間性をほどかれた裸の指々を横切っているが。

あてどなく!永久に、男たちなしの眠りのなかで
それは彼らの抱擁の悲しい稲妻から純粋だが、
彼女が揺するに任せているのは強力なブドウと
リンゴ、それらは骸骨のブドウ棚にぶら下がっていた、

それらは収穫と呼んでいる琥珀色のなかで笑っていた、
そして豊かな動作のその黄金数が
引き合いに出していたのは、その力強さと奇妙な身振り、
恋愛を殺すために恋人たちが発明するもの . . .

             *

君の上方に、彼らの魂の視線がさ迷うとき、
混乱した彼らの心は彼らの声のように変わる、
なぜなら粗野な彼らの供宴の心に触れる準備が、これらの王たちの
なかに震えている熱い犬たちを急きたてるから . . .

放浪する指で彼らが君の命にかするとすぐに
彼らの血が海と同じように重く彼らを押しつぶす、
そして破滅から奪われたある暴力が
それらの白い泳ぎ手たちを君の肉の岩の上にたたきつける . . .

甘美な暗礁、まったく近くの島、
柔らかい地面、静められた悪魔らに約束されている、
恋は君に近づく、憎悪の視線で武装して、
暗闇のなかでキスのヒドラと交戦するために!

              *

アー、さらに裸にそして今度の暁が浸透せよ、
もし悲しそうな金色の輝きが生暖かい曲線に尋ねるならば、
戻りなさい、その「曲線」が自分の知らない闇の最も純粋なところに、
そして手に入れよ、日光によって粗削りされたむなしい大理石を!

青白い光線がある君の犯された唇に
微笑のなかで長い涙の萌芽を噛まさせておけ、
仮面、永遠に犠牲になり眠っている魂だが、
その上に突然の平和が苦悩を横取りした!

もはや決して君のサテンの影を再び輝かせないなかで、
老婆は、火の指を持ち扉を割るのだが、脂まみれのマチネから
君を引き離しには来ないだろう、しかも心地よい太陽のなかで、
君の浮かれたブレスレットを戻すことも . . .

だが甘美な、外にある木のかすんだ棕櫚の葉は
後悔の彼方に揺れている、
そして三枚の葉の間の火のなかで、穏やかのその鳥は
死者たちを抑える単独の歌を始める。


夕暮れの過剰、捨てられた詩 . . . PROFUSION DU SOIR, POÈME ABANDONNÉ. . .

         夕暮れの過剰、
           捨てられた詩 . . .
太陽の、それは強い怠惰を支え
超然として熟視者の目に身をゆだねているが、
視線!. . . 私が飲むのは天上のワイン、そして私が愛撫するのは
極限の高度による神秘な穀粒。

私が燃える胸に抱くのは私の明晰な優しさ、
私は戯れる、古代の発明者の輝きとともに。
しかしだんだん神は、空気の緋色のなかで
関心を持っていないのだが、ゆっくり変わってゆく。

純粋な場ですべての観念を鍛造させておき、
からになった球体のなかの落日の作用は
鳥たちなしに、その完全な大きさを知る。

その天使が、裸の目で若々しいが、その恥じらいのなかで
予感しているのは、崇高な降誕、解き明かされる星によるが、
ひとつのダイヤモンド、行動すること、それは光輝を和らげる . . .
        *
オー夕暮れ、君は穏やかな悦楽を蒔きに来る、
地平線、様々な眠りがある、驚愕、信心深い心による、
納得のいく接近、油断ならない爬虫類、
そしてバラ、不動の死すべき一人が嗅いでいるもの、
その金色になった目は、天の約束に参加している。
        *
 君の燃えるような祭壇の上で、その寛大な目が
燃やすのは、放心したその魂、貴重なある過去。
 彼が好んで、自ら礼拝に値する金色のなかで
築くのは、蒸気による記憶すべき寺院、
暗いエーテルのなかに吊るすのは、その危険と暗礁、
そして飛ぶ、受動的な勝利の輝きに陶酔して、
運命の女神に会おうと金色の橋のある深淵の上を。
― そのとき思考する劇場から遠い岸辺で
軽い仮面の下に細い月が滑り込むのだが . . .
        *
そのワインが飲まれて、人は欠伸をする、そしてその瓶を砕く。
虚無の驚異に人は恨みを保つ。
しかし夕暮れの魅惑がバルコニーの上で煙らせているのは
女によるそして雲による混乱 . . .
        *
― オー「助言」! . . . 荘厳な「立ち止まり」! . . . 天秤、
沈黙の動機の重さを量る金色の指にふさわしい!
オー「英知」、輝く神々の間にある鋭敏なものだ!
― あまりにも美しい空間から、私を保護せよ、欄干!
あそこで、私を呼ぶのは海! . . . あそこで、身をかがめて
いるのは、目が眩むほど有名なウェヌス、その両腕を沈めていて!
        *
私の目は、それが波のしなやかな運命に向けられているとはいえ、
そして夢のように永遠の宝瓶宮に乾杯するとはいえ、
固定するそして世界を受容しうるひとつの部屋を守っている。
そして深い驚きによる私の貪欲が
透明な揺りかごを通して辛うじて見るのは
この女性、泡と藻と金でできている、
砂と塩の上にうねりの山が転がる。
        *
しかしながら私は天空に精神のはしゃぎを置く。
私が未知の地面の水蒸気のなかに見るのは、
花の女神たち、裸体を装っている、
雷雨の支配者たち、半裸体でさ迷っている。
そして暗くなる夕暮れの空気に合う岩々の上に、
そのような神が肘をついている。ある天使が泳ぐ。
その天使は腰の回転ごとに空間を復活させる。
私としては、ある人物の影をこの世で投げかけるが、
でも最高の支配者のなかで解放されていて、
私が感じるのは私を浸す私、そして私を軽蔑する純粋な私!
未来の胸の内で海の思い出に生きながら、
私の選択する肉体のすべては私の注視のなかで水浴する!
        *
 ある泡立つ頂上は、巨大であり染まっているが
力強く純粋に遮断している、そしてその中庭をしわ寄せている。
 転がして運べよ、金色の隔たりを私のハートまで、
波! . . . 奪われる水平線で崩れかかる刻々の太陽、
君は遠くに行かないだろう、私が生きている闇から
神々を隔てる人に知られていない線よりも。
         *
 ある渦巻きが、ゆっくりして一里の長さだが、
重い魅力をまき散らしながら、それは青である渇き
歓喜が行われる白いけだるさだが、
引き寄せている、蒸気の力尽きた黒い汽船を . . .
        *
 だが重々しく雪を頂く夕暮れの山々、
あまりにも豊かな雲々とたくさんのそれらの乳房、
オリンポス山のすべての威厳は後退する、
というのはここに合図があり、ここに別れの金色があり、
そして空間が微小な小舟を吸い込んだから . . .
        *
 重い破風、常に不完全な休止だ、
ルビーの幕、奇妙にもある暗い惑星の
悪い視線のために上げられる。
時間は完全だ、欲望は沈黙した、
そして金色の口のなかで争われる欠伸、
詩人が魔法にかけていた言葉が四散する . . .
 時間は完全だ、欲望は沈黙した。
        *
さらば、さらば! . . . 君たちの方に、オー私の美しい
イマージュたち、私の両腕が差し出しているのは飽くなき港!
来なさい、おびえて、君たちの羽を逆立てて、
冒険好きな帆船たち、死が急追している!
急いでせよ、急いでせよ! . . . 夜がせきたてる! . . .
タンタロスは滅びかかっている! 天のはかない歓喜も!
一輪のバラ、宿命の闇にはないが、
まったく最後で西方の一輪のバラは
恐ろしく青ざめている、広々した夕暮れに . . .
 建物の高みにある支柱に、微風に酔う旗の色をした
空気の精が震えているのを、私はもう見ない、
そしてこの壮大な港は黒い船着場でしかない、
そこは凍てつく風が駆け回り私の皮膚は来るのを感じている!

 閉ざせよ!閉ざせよ! 侮辱される窓!
真実の夜を恐れる大きな目!
 そして君は、種のまかれた星々によるこれらの高みから、
受け入れよ、神秘と倦怠に受胎されて、
様々な考えの口を閉ざした母性を . . .


夏 ÉTÉ

 
         夏

夏、純粋な空気に合う岩、そして君、激しい蜜蜂の群れ、
オー海! 千の蜜蜂となって散らされている、
壺のような新鮮な肉体の髪の房々に向かって、
そして天空が羽音をたてるその口の中まで。

そして君、燃えている家、「天空」、いとしい「天空」
静かだ、そこは木が煙をだし、鳥たちを失う、
そこで無限に破裂するのはざわめき、それは
海、動き、水の一団の全体、

多量のにおい、大きい円形、幸せな部族により
湾の上方にある、それは浸食しそして太陽に向かって立ち上る、
純粋な巣、草の閘門、空洞の波の影、
少女を静かにゆすれ、彼女は穴の多い眠りで魅了されている!

その少女の両足(実にその片方は新鮮、最上のバラ色の方から
ほどかれている)、両肩、固い胸、
腕、それは泡立つ頬でみずから混ぜているが、
それらは輝いている、おぼろげな花瓶の周りでくつろいでいて、

そこに漏れてくるのは大音量、それは葉の籠や海の網目から
取り出された動物たちに満ちている、
海辺の風車や日光によりバラ色にされる
小屋を経て . . . すべてのその皮膚はエビ網を金色の空気にする。


ヴァルヴァン村 VALVINS


       ヴァルヴァン村

もし貴女がその森を解決したいのなら、そこは幸せな貴女を
外気にさらしているが、貴女は葉々に溶ける、もし貴女が
永久に文学的で流れるようなボートにいるのなら、
輝く刻々の太陽を引っ張りながら、それらは

動かされるセーヌ川が愛撫するその側面の白さに位置するが、
あるいは歌われる午後を予感しながら、
その大きな森が長い三つ編みを濡らすようにだが、
ならば混合せよ、君の帆を夏の最もよいものに。

しかしいつも貴女の近くに、沈黙が全く天然の天空によって
増やされた叫び声に委ねる貴女だが、
なんらかの本の乱れたあるページの影が

震えている、放浪する帆の反映、
緑色の川のほこりだらけの皮膚の上にあり
半ば開かれたセーヌ川の方向のなかにあるが。


眺め VUE


       眺め

もし浜辺が傾くならば、もし
目に向かう影が弱まり泣くならば
もし蒼天が涙ならば、そのように
歯に塩して現れるのは純粋な人

処女、煙をまとっている、またはそよ風
それはそれ自身として和ませるが、消え去る
海の立ち上がった水の方へ
海はその帝国の上で鎮まっているが

それは、それらを聞かないで
もしその唇が風に向かって動かすならば、
揺れ動く、無意味な千の言葉を
失神させて、そこで歯のぬれた

きらめきの下で変わるのは
その中のとても柔らかな火。


エピソード ÉPISODE

        エピソード

ある夕暮れ、見事な鳩たちに恵まれているが、
その乙女は陽光を受けて静かに髪をとかしている。
波間の睡蓮に彼女は究極の足の指を差し出す、
そして彼女の冷たくあてどない両手を生暖かくするため
ときどき透き通るようなそれらのバラ色を夕日に浸す。
やがて、もし無罪のにわか雨で、彼女の肌が
震えるならば、それは牧人の笛のばかげた言葉である。
笛、宝石の歯をもつ罪人が影と夢想の
取るに足りない風を作り出すもの
花々の下で恐る恐るする神秘のキスにより。
だがそれらの涙の虚構にほとんどつれない彼女は、
またバラ色の言葉にも自身を神としないで、
重い光輪に輝く髪をとかしている。
そして彼女のうなじの髪を編む喜びを引き出しながら、
甘美な彼女の両こぶしは金色の房を握りしめている、
それは光が透明な彼女の指々の間で流れるもの!
. . . 一枚の葉がぬれた彼女の肩の上で死ぬ、
一滴のしずくが水の上に笛から落ちる、
そして純粋なその足は怖がっているのだ、影に酔った
一羽の美しい鳥のように . . .


ナルキッソスは語る NARCISSE PARLE


        ナルキッソスは語る

         ナルキッサノ霊タチニオイテ鎮メルタメニ

オー兄弟のみんな! 悲しみのユリたち、私は悩んでいる、
君たちの裸体のなかで私が求められていることの美に、
そして君たちの方へ、ニンフ、ニンフ、オー泉のニンフ、
私は純粋な沈黙へ行く、むなしい私の涙を贈りに。

 ある大きな静寂が私を聞いている、そこで私が聞くのは希望。
水源の声は変化し私に夕暮れについて語る。
私は銀の草が聖なる闇のなかで伸びているのを耳にする、
そして危ない月はその鏡を高く保つ、
くすんだ泉の秘密に至るまで。

そして私は! これらの蘆のなかに心の底から身を投げ、
思い悩んでいる、オー青い輝き、私の悲しい美によって!
わたしはもはや愛することができない、魔法の水しか、
そこでは私は笑いや古くからあるバラを忘れていた。

 なんと私は君の宿命的で純粋な輝きを嘆くことか、
とても柔らかく私によって包まれる泉、
そこではすくい取っているのだ、滅ぶべき群青のなかに私の両目が
濡れた花々で戴冠した私のイマージュを!

なんということだ! そのイマージュはむなしい、涙は永遠である!
青い森と仲のよい枝々を介して、
あいまいな時間の淡くほのかな光がある、
そして明るさの残りによって私を形作るのはフィアンセ
裸で、青白い場所で、そこは悲しい水が私を引き寄せる . . .
結構な悪魔、望ましくピカピカだ!

 ここ水中に月と露のなかの私の肉体がある、
オー従順な人影、私の両目に向かい合っている!
ここに銀の私の腕がある、それらの身振りは純粋である! . . .
崇拝すべき金色のなかで、私のゆっくりした両手は疲れる、
葉々が巻きつくこの捕虜を呼ぶことで、
そして私はエコーに叫ぶ,漠とした神々の名を! . . .

さらば、影、穏やかで終わった波紋の上に失われている、
ナルキッソス . . . この名前そのものは甘美な心における
優しい芳香である。死者の魂に対して、この空虚な墓の上に
弔いのバラの花びらをむしりなさい。

 願う、私の唇、むしっているバラがそのキスであることを、
それは愛するひとりの亡霊をゆっくり鎮めさせる、
なぜなら夜は近いそして遠いひそひそ声で
影と軽い眠りに満ちた萼に対して語るから。
とはいえ月は伸びた銀梅花を楽しんでいる。

私は君を熱愛している、銀梅花の下で、オーそのあいまいな
肉体は孤独のために悲しく花開き
眠れる森のその水面に映る自分に見ほれている。
私は君の心地よい存在からむなしく解放される、
偽りの時間は苔の上のそれらの手足において柔らかい、
そして暗い喜びによって膨れるのは深々とした風。

 さらば、ナルキッソス . . . 死ね! これが黄昏だ。
私のため息に私の姿かたちが揺れ動く、
笛は、忘れられた空を渡って抑揚をつけている
去り行きよく響く羊の群れの心残りについて。
だが星が燃え死すべき寒さの上で、
鈍い墓が霧に形作られる前に、
このキスを長くせよ、これは宿命の水の静寂を破る!
その希望だけがこの水晶を砕くのに十分であろう。
そのさざ波は私を奪え、私を追いやる一吹きの時に、
そして私の息がか細い笛を生き生きさせよ、
その軽く吹く人は私に寛大であろう! . . .

 消え去りなさい、君たち、心が乱れた神的美女!
そして、君、月に注げよ、つましい孤独な笛、
私たちの銀の涙による多様性を。


明確な火が . . .  UN FEU DISTINCT . . .


        明確な火が . . .  

明確な火が私に住みついている、そして私が冷ややかに見るのは
すべてが煌々と照らされる激しいライフ . . .
私がもはや睡眠のなかでしかひたすらに愛することができないのは
光によって寄せ集められる優雅な様々の行為。

私の日々は夜視線を私に返しに来る、
不幸な眠りの最初の時間の後に、
それ自体の不幸が散乱した暗黒のなかにあるとき
それらは私を生かしに、私に両目を与えに再び現れる。

それらの歓喜が爆発するにしても、私を目覚めさせるエコーが
肉体の私の岸に死しか戻さないとき、
そして私の耳に未知な私の笑いがつるすのは、

まるで空ろな法螺貝における海のささやきのような、
疑念、― いちばん端の驚異の渚の上に、
私は在るのか、在ったのか、眠っているのか、覚めているのか?


むなしい踊り子たち LES VAINES DANSEUSES


       むなしい踊り子たち

優美な花々である彼女たちはやって来た、
金色の人形たちそして美女たち、まったく小さい
そこで虹色になるのは虚弱な月 . . . ほら彼女たちは
メロディアスに立ち去っていく、明るくなった森のなかに。
薄紫色の、虹色の、夜咲くバラの色の
夜の恩恵は花開いた彼女たちのダンスのなかにある。
なんとベールで覆われた芳香が分配していることか、金の指々に!
だが心地よい天空は小さな林に落葉する
そして薄い水はかろうじて光っている、それは
バラ色の古美術品の青白い宝のように休んでいる、
そこからは花咲く沈黙が上がっている . . . 再びほら彼女たちは
メロディアスに立ち去っていく、明るくなった森のなかに。
愛される萼々への彼女たちの手は優美だ。
少しの月光は敬虔な彼女たちの唇の上に眠っている
そして見事な彼女たちの腕が眠ったような身振りで
ほどこうとするのは、調和のとれた天人花の下の
鹿毛色の彼女たちの絆と彼女たちの愛撫 . . . だがある人たちは、
リズムや遠い竪琴にあまり囚われずに、
隠された湖へ繊細な歩みで立ち去っている、
純粋な忘却が眠るユリの花のはかない水を飲みに。


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