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鈴懸の木に  AU PLATANE


          鈴懸の木に
              アンドレ フォンテナスに。
君は傾いている、大きな鈴懸の木、しかも差し出すのは裸、
        白い、若いスキタイ人のように、
だが君の純真さは捕らえられ、君の足は押さえられている、
        その地形の力によって。

よく響く樹影は君を奪い去る同じ青空のなかだが、
        静まり、
黒い母は純粋に生まれたこの足を縛りつける、
        泥が重くのしかかって。

絶えず動く君の頭に風は望まない。
        優しく暗い大地は、
オー鈴懸、決して一歩も見逃しはしないだろう、
        君の樹影が感嘆させても!

その頭は光の階段にしか近づかないだろう、
        そこは樹液が高ぶらせているが。
君は成長できる、純白だ、しかし永遠の休止の結び目を
        断つことはできない!

感じ取れ、君の周りの、神聖な水蛇によって結ばれる
        生きている別の誰かを。
君の仲間は多数からなっている、松からポプラまで、
        トキワガシから楓まで。

それぞれは、死者に捕らえられ、乱雑な灰のなかに
        足々は混乱しているが、
花々が逃れるのを、そして翼のあるそれらの精液が
        軽い流れで降りるのを感じる。

純粋なハコヤナギ、クマシデ、そして四人の
        若い女の形をしているこのブナは、
いつも閉じた空を打つことを少しもやめない、
        空しく枝で覆われても。

彼らは離れて生きる、彼らは共に泣く、
        ひとつだけの不在のなかで。
そして彼らの銀の手足は空しく裂かれている、
        甘い誕生のときに。

彼らの吐く魂が夕方にアフロディテへと
        ゆっくり昇るとき、
乙女は木陰に、無言で、座るだろう、
        恥じらいにすっかり熱くなって。

彼女は不意を突かれ青ざめ、優しい前兆に
        なるように感じている、
それはひとつの存在する肉体が未来に向かって
        若い顔によって転じるものだが . . .

しかし君、腕は動物の腕よりも純粋だ
        君、金色のなかにそれらを沈める人、
君、悪の幻影を昼間に作り出す人、
        それは眠りが作る夢だが。

高く豊富な葉々、誇り高い混乱、
        厳しい北風が
金の頂で、若い冬の蒼天を君の竪琴で
        響くとき、「鈴懸」、

思い切って唸れ! . . . 必要なのだ、オーしなやかな木の肉体、
        身をよじり、よじり戻し、
折れんばかりに嘆き、そして混乱のなかに嵐が探し求める
        声を嵐に送り返すことが!

鞭打て、自分を! . . . 思われよ、耐え忍ぶ殉教者だと、
        その人は自分自身を傷つけているが、
そして競え、去ることのできない炎と
        松明へ向かうそれらの回帰を!

これから生まれてくる鳥たちへ賛歌が昇るために、
        そして魂の純粋なものが
炎の夢を見る幹の木の葉らに希望によって
        身震いさせるために、

私は君を選んだ、庭園の力強い人物、
        君の縦揺れに酔っているが、
なぜなら大空は君を鍛え、オー偉大な弓、
        大空に言葉を返せと君に迫っているから。

オー何と優しい木の精たちのライバル、
        唯ひとりの詩人が
滑らかな君の幹を撫でることができるのなら、野心ある
        「馬」のももを彼が撫でるように! . . .

― いいえ、言うのはその木。木が言う:いいえ!立派な
        その頂を輝かせて、
何と嵐は自在に処理するのだ、
        それが一本の草にするように!




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